身体も心も、メンテナンスの季節に
4月から新年度が始まり、もう4ヶ月。
新しい環境、新しい人間関係、新しい役割——そのすべてに適応してきたあなたの身体と心は、思っている以上に疲れています。
「自分はまだ大丈夫」と感じる人ほど、少し注意が必要です。
心理学的には、ストレスが蓄積すると自己感覚(ボディ・アウェアネス)が鈍くなり、疲れを「感じにくくなる」ことが知られています。
つまり、「全然疲れてない」と思っている時こそ、休息のサインかもしれません。
夏休みは、ただの「おまけの休日」ではありません。
それは、あなた自身の心身のセンサーをリセットし、もう一度“自分の生活を取り戻す”ための時間です。
自分を取り戻すツールを、スマホの中に
特別な道具も、カウンセリングも必要ありません。
すでにあなたの手の中に、「自分の生活を見直す心理的ツール」があるのです。
① Googleカレンダー ―「何をしたか」を可視化する
予定を管理するだけでなく、後から「今日、自分は何をしていたか」を書き込むだけでも効果があります。
これは心理学で言うセルフ・モニタリング(自己観察)の一種で、自分の行動を客観的に見るだけでストレスが軽減されると報告されています。
「飲み会が続いてるな」「家で過ごす時間が少ないな」など、
行動の偏りに気づくだけでも、脳の休息スイッチが入ります。
② Googleマップ ―「どこにいたか」を可視化する
位置情報(GPS)をONにしておくと、Googleマップの「タイムライン」で、
自分がいつ・どこに・どれくらい滞在していたかが自動的に記録されます。
これは「空間的ライフログ」と呼ばれ、心の疲れを可視化する手がかりになります。
長距離移動や外出の多い日は、意識的に休息を入れるなど、環境ストレスの見える化が可能です。
ちょっとした工夫で、自分の「動きすぎ」「休みすぎ」のバランスが見えてきます。
もし面倒に感じるなら、まずはGoogleマップのタイムラインだけでも十分。
地図上で自分の一日を振り返ること自体が、軽いマインドフルネスになります。
「休む」もトレーニングのうち
がんばる力を維持するには、休む力が必要です。
夏休みは「何もしない日」を予定表に入れてもいい。
何かを足すのではなく、何もしない時間を意識的に確保することが、心理的メンテナンスの第一歩です。
この夏、あなたのカレンダーに「予定なし」という予定を入れてみてください。
そこからまた、新しい秋がはじまります。
コメント