幼稚園・保育園の園児が登園したくないのは

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Ⅰ.はじめに

幼稚園・保育園の園児が登園したくないのは、外界を意識してから初めて親の元を離れる瞬間というのが大きな理由でしょう。幼稚園児や保育園児が保育園や幼稚園に行きたくなくなる気持ちには、ほかの年代と異なる理由も考えられます。いくつか、可能性の高い理由と、その対処法を述べてみます。

Ⅱ.幼稚園・保育園に登園したくないのは

  1. 分離不安 保護者や家族から離れることが怖いと感じることがあります。新しい環境や保育士、子どもたちとの関係性に不安を感じ、保護者にべったりになり、泣いてしまうことがあります。

対処法: 分離不安を軽減するためには、保護者が子どもたちに安心感を与えることが大切です。保育園や幼稚園の見学や訪問を園児とともに行い、保育士や他の子どもたちとの関係性を保護者が率先して構築します。保護者が保育士やほかの子どもたちとの信頼関係を構築しているところを子どもに見せることで、安心感は大きく増してきます。また、家庭での日課を保育園や幼稚園と同様に行うと、生活リズムの変化が少なくなり、ストレスが低減されるので、新しい環境に対するストレス耐性も高くなり、慣れやすくなります。

  1. 集団生活への適応不足 保育園や幼稚園は、集団での生活が主体です。自分の意見を言うことが苦手だったり、友だち作りがうまくできなかったりすると、保育園や幼稚園に行くことが苦痛になることがあります。

対処法: 集団生活への適応不足を軽減するためには、自分の意見を言う練習や、友だち作りをする機会を与えることが大切です。人間関係のある家庭での遊びがもっともハードルが低く乗り越えやすいでしょう。そこから、地域の子どもたちとの交流などだんだんと行動範囲を広げることを通じて、社交性やコミュニケーション能力を身につけていくのが良いと思われます。

  1. 学習内容が合わない 保育園や幼稚園の学習内容が、自分の興味や能力に合わないと園児が感じることがあります。乗り越えられるギャップなら良いのですが、本人の持ち味からは厳しい難しさや学習内容だった場合や、学ぶことが苦手だったり、面白くないと感じると、保育園や幼稚園に行くことが嫌になってしまいます。

対処法: 学習内容が合わない場合は、保護者や保育士と子どもの特性について話し合いをすることが大切です。子どもたちが自分のペースで学ぶことができるように、保育園や幼稚園に通う前に、家庭で学習の練習をしておくことも効果的です。

  1. 体調不良 保育園や幼稚園に行く前に体調が優れないと、保育園や幼稚園に行くことが億劫になってしまいます。また、体調不良のところを本人の意思を無視して無理矢理行かせてしまうと、登園することが苦しいことという誤学習を本能的にしてしまうので、丁寧な対応が必要です。

対処法: 体調不良の場合は、保育園や幼稚園に行かないで休むことも大切です。熱がある場合や風邪を引いている場合は、保育園や幼稚園に伝え、医師の診断を受けることも必要です。

  1. 経験不足 保育園や幼稚園に行くことが初めての場合、どのように振る舞えばよいか分からないことがあります。そのため、不安な気持ちで緊張しながら登園する期間が最初は続きます。緊張していてストレスフルなので、ちょっとしたトラブルが無意識の領域に嫌な記憶として強く残る可能性もあります。また、保育園や幼稚園でのルールやマナーを知らないと周りから距離を置かれたり直接強く言われたりして、保育園や幼稚園に行くことが嫌になってしまうこともあります。

対処法: 経験不足の場合は、保育園や幼稚園でのルールやマナーを、保育士や保護者から学ぶ機械を積極的に作ることが大切です。保育園や幼稚園に通う前に、自宅で練習することもできます。

Ⅲ.まとめ

幼稚園児や保育園児が保育園や幼稚園に行きたくない理由には様々なものがあり、また、子どもの資質、特性、環境によってその限界値や対応法も千差万別です。保護者や保育士が協力し、子どもたちの気持ちに寄り添い、理解し、適切な対処法を見つけていくことが大切です。

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